《フォトレター593》

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走馬灯のように/40


◎心に残る小さな小さな物語/3◎

今日はあの日から10年の記念日。あの日、彼は朝食の後、
トイレに行かせてくれなくて、私は彼を容赦なく叩いたり、
金切り声を上げたりした。でもその瞬間は過食症と
積極的に向き合える分岐点でもあった。
私はその日、彼に人生を救ってもらったんだと思う。

今朝7時、調子が悪くて目が覚めたけど、金がなかったので仕事に行った。
午後3時、クビになった。帰る途中で車がパンクした。
スペアタイヤに取り替えようと思ったらそれもパンクしてた。
BMWに乗った男が通り掛かって私を乗せてくれた。
彼といろいろおしゃべりしてたら、彼が仕事をくれることになった。
また明日が始まる。

今日、私の働くコーヒーショップに2人の同性愛の男性が
手をつないで入ってきた。お察しの通り、私は一瞬躊躇してしまった。
私のすぐそばにいた小さな女の子が母親に「あの人たちは
どうして手をつないでいるの?」と尋ねた。すると、その母親は
「彼らはお互いに愛し合っているのよ」と答えた。

今日、葬儀の後、人影のない実家に戻った。私が育った家。
ここで培われた全ての大切な思い出に畏敬の念を抱いて
家中を見渡していると、両親が20代の時に撮ったコーヒーテーブルにかける
2人の写真を見つけた。写真の裏には父の筆跡で
「この瞬間、我々は無限だ」と記されていた。


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何の花かは知らないが、ピンク色がきれいだ。

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同じ種類の真紅の花を見つけた。

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1輪はこんな感じ。椿のようでそうじゃないのかな。

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桜吹雪のなれの果てってか。

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どこかのゲームセンターのコインが落ちていた。
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by tomhana0907 | 2014-05-05 06:17
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