宇宙人/4 地球外生物を実際に発見しようとする試みが第2段階を迎えた。 1950年までに太陽の上に生命があるという考えは勿論なくなり、 火星、金星、あるいは木星や土星などの比較的大きな衛星の上の生命を 確実に捕まえるということの方に焦点が当てられるようになった。 しかし、過去4半世紀の太陽系の探査によって、 そのような希望はまったくなくなってきた。金星は高温の地獄であり、 火星は冷たく水のない砂漠だという事が判ってきた。 1950年代には楽観的な気分が溢れていたが、今日、太陽系の何処にも 生命の証拠はない。もっとも火星に原始的な生命が かつて存在した可能性は否定できないが。 しかも、惑星の大気のようなダイナミックなシステムについて 理解が進んできた結果、地球のような惑星は 非常に稀だという事が判ってきた。 地球は表面に液体の水があり、しかもそれが何十億年も維持され、 生命の進化が起こったが、その様な事は実は稀な事だった。 ドレイクの式で求まったNの値を景気よく8万個ということにして 推測すると、8万個の宇宙人星を約40兆立方光年の銀河系宇宙内に 均等にばら撒くと、隣どうしの距離は800光年になる。 光の速さで800年だ。相対性理論より、物体は光の速さでは 移動できないから、仮に光速の1/10の宇宙船を作ったとしても 片道8000年、往復は実に1万6000年かかる計算となる。 たとえ宇宙人が住んでいる星の数が100万個であっても 事情は本質的に変わらない。これだけの年月をかけて地球に来てまで、 宇宙人は一体何の目的があるのだろうか?
by tomhana0907
| 2014-04-13 08:53
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